91歳の加古さんは、これまでもこれからも子どもの未来のため創作をつづけています。
そのエネルギーの一端を高崎で公開。加古さん史上最大規模の絵本展開催!
かこさとしの代表作5冊と部分展示を合わせて200点余原画・本・その他で、
かこさとしの「絵本と遊び」の世界を展開します。
たかさき絵本フェスティバルの期間中に、時をつむぐ会がセレクトした”絵本ぼっくす”が、
高崎駅周辺のお店に設置されます。今年はかこさとしにちなんだスペシャルメニューも
登場するかもしれません。前売り券も販売しています。ぜひ街中へお出かけください。
*設置してある店舗は、右のチラシをご覧ください。
24回目の絵本原画展「かこさとし展」は
入場者数 11,288人、ボランティア総数 317人
という、たくさんの方々に支えられ、無事に終了いたしました。ありがとうございました。もう一月も経とうとしているのに、 24年間、毎年来て下さっている方々から、「展覧会素晴らしかった!!」「良かったわ!!」と声をかけていただいています。
長く読み継がれた 『だるまちゃんとてんぐちゃん』 『どろぼうがっこう』 『からすのパンやさん』 だから、杖をついて遠くから来て下さっていたり…、ベビーカーを挟んで、小さい時に読んでもらった自身の記憶と親になった喜びを感じながらの会話があったり…。
絵の思い出にそれぞれの人の思いを重ねて、「たくさん子どもに読んできたのに、からすのパン屋さんは育児に大変だったのねぇー」と会場で原画を見て、あらためて知った驚き…。そして、優しいわらべ歌も響く懐かしい遊びのコーナー。
落ち着いた雰囲気の「小湊鐵道沿線の旅出発進行!里山トロッコ列車」の部屋では、加古さんのお元気な声が流れ、ケースの中には、使い込まれて小さく小さくなった鉛筆の束、壁面の 『未来のだるまちゃんへ』 からの抜粋した言葉。長くとどまり涙する人々の姿が、印象的でした。
会場設営で加古さんをどう表現するのかを2年間悩み、考えぬいたのが「未来のだるまちゃん図書室」です。壁一面に福音館書店の月刊「母の友」から、加古さんへの特別インタビュー「あそびと絵本」の全ページを大きなパネルにして展示し、加古さんの思いを伝え、
現在出版されている加古さんの本を全て集めて図書室としました。そして多才な加古さんを表すため、、BACH幅さん、赤木かん子さん、時をつむぐ会はもちろん、関係者の選んだ本を配置しました。どのコーナーも、人、人で
いっぱいでした。日頃目にすること、手にすることのないような個性的で、家に連れて帰りたくなる「本」と、多くの方々が出会えたことでしょう。
ここであらためて、会場に足を運んで下さった、たくさんの方々にお礼を申し上げます。
また、「まちなか絵本ぼっくす」、「JR高崎駅プレイベント」も 4年目となり、いっそう定着しました。ご協力、本当にありがとうございました。
来年は25回、四半世紀目の展覧会です。今日、運営が尻つぼみにならずに継続できているのは、若いスタッフのお蔭です。その活動には目を見張るものがあり、この力を得て、3年先までの展示企画は決定しています。そうです、私たちの「家庭に絵本を、本を届けること」を基本に置いた活動は、これからも続いていきます。
次回は、降矢ななさんと出久根育さんの展覧会です。スロバキアとチェコ、海外で活躍している女性作家と女性だけで立ち上げた出版社のら書店に焦点をあてた展覧会です。
またスタッフ一同、力を尽くして臨んでまいりますが、皆さまのお力添えをいただいての「たかさき絵本フェスティバル」です。どうかこれまで同様、皆さまのご支援を賜りますようお願い致します。
時をつむぐ会代表 続木 美和子
絵本作家で児童文化研究家の加古里子(かこさとし)さんが、5月2日に92歳で逝去されました。
時をつむぐ会では、たかさき絵本フェスティバル第24回絵本原画展で【かこさとし展】を開催いたしました。(来場者数11,288人)
この原画展の為に、加古さんからいただいたビデオレターは来場いただいた方々の目にしっかりと残っていることと思います。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。